救急車のアラート音が鳴り響く。救命救急の最前線では、1分1秒を争う判断が繰り広げられていた。これまで大病院の外来といえば、朝一番から並んでも診察は昼過ぎになるのが常態化していた。だが、現在の好生館の診察待ちロビーを訪れると、以前のような慢性的な混雑が見られない。その背景には、外来システムの抜本的な刷新がある。
紹介状を持つ患者に対する「完全予約制」の運用徹底に加え、診療科ごとの受付枠を細分化。患者のスマートフォンの画面にリアルタイムで呼び出し状況が通知される仕組みが定着した。待合室の椅子に固まって待ち続けるストレスは大幅に軽減され、待ち時間の予測可能性が高まったことへの評価は高い。救急患者の受け入れルートと一般外来の動線を完全に物理的・時間的に分断したことも、外来フロアの混乱を防ぐ決定打となっている。