トラブル救援の第一線に立つ日本自動車連盟(JAF)のもとには、毎年タイヤ交換シーズンになると「走行中に異音がする」「ガタガタと車体が震える」といった脱輪前兆の救援要請が殺到する。救援隊員が現場に到着してホイールを点検すると、ナットの座面向きが裏返しになっていたり、規定トルクの半分程度でしか締め付けられていなかったりするケースが後を絶たない。
特に注意すべきは、交換直後は正常に思えても、数キロメートル走行した後に金属同士が馴染むことで生じる「初期緩み」である。プロの現場では、タイヤ交換から約100km走行した段階での「増し締め(再確認)」を強く推奨している。ロードサービス現場からの警告は、一度締め付けたら終わりではなく、一定距離を走った後の再点検まで含めて初めて作業が完了するという事実を教えてくれている。