松島観光のハイライトである湾内遊覧船だが、日中のピーク時には乗船口に長い列ができ、船内も混み合う。ゆったりと島々の造形美を愛でたいなら、午前9時台の始発便か、夕景に合わせた最終便を狙うのが鉄則だ。光の角度が低くなる時間帯は、白い凝灰岩の断崖と松の緑のコントラストが一層際立ち、写真撮影にも最適な陰影を生み出す。
さらに、地元住民が密かに推奨するのが「雄島(おしま)」の散策だ。朱塗りの渡月橋を渡ると、そこはかつて霊場として僧侶たちが修行に励んだ静謐な聖域。岩肌に掘られた無数の石窟や磨崖碑が木漏れ日の中に浮かび上がり、メインストリートの喧騒が嘘のような別世界が広がる。ここから眺める湾内の景色こそ、知る人ぞ知る隠れ絶景ポイントだ。