二人の運命が交錯したのは、1986年に放送されたTBSテレビの話題作『親子ゲーム』だった。当時、フォークロックの枠組みを超えた力強いサウンドとメッセージ性で音楽業界の頂点へと駆け上がっていた長渕剛。彼が主演を務めるテレビドラマの相手役として抜擢されたのが、志穂美悦子だった。
撮影現場での二人の緊張感あふれるやり取りは、そのまま画面上の圧倒的なリアリティへと変換された。怪我の絶えない過酷な現場で互いを気遣い合う中、絆は急速に深まっていく。長渕はかつて歌手の石野真子との結婚・離婚を経験していたが、志穂美との出会いは彼の人生と音楽観に新たな光をもたらした。同年には映画『男はつらいよ 幸福の青い鳥』でも共演を果たし、二人の愛は確固たるものとなっていった。