昆虫愛好家や研究者のフィールド調査によると、ピンクのバッタに出会える確率はおよそ数千分の一から数万分の一という極めて低い水準です。特にショウリョウバッタなどの完全なピンク個体は、野外で見つけること自体が奇跡に近い数字といえます。
野生におけるピンクのバッタの生存率は通常個体に比べて著しく低下します。昆虫の緑や茶色は、草木や枯葉に紛れ込むための「保護色(隠蔽色)」として機能しています。しかし、ピンク色の体は緑の草むらで強烈なコントラストを生み出すため、鳥類、トカゲ、カマキリなどの捕食者に瞬時に発見されてしまいます。その結果、成虫になる前の幼虫期に捕食されるケースが大半を占めます。