復元された広大な敷地内には、当時の武士教育の先進性を示す貴重な建築が立ち並んでいます。会津若松観光で日新館を訪れるなら、絶対に外せない主要な見どころを解説します。
第一の注目スポットは、「水練場(すいれんば・水練水場池)」です。ここは日本最古のプール建築遺構として知られ、甲冑を着たまま泳ぐ「向井流泳法」の訓練が行われていました。川や堀での実践的な水戦を想定した大規模な人工池であり、近代的な体育教育の先駆的事例といえます。
第二の見どころは、儒教の祖である孔子を祀る「大成殿(たいせいでん)」と、高度な観測が行われていた「天文台」です。日新館では幕府天文方とも連携し、正確な暦の作成や天体運行の観測が行われていました。敷地内に本格的な観測台を備えていた藩校は極めて稀であり、科学的合理性を重んじた会津藩の気風が色濃く残されています。
さらに、マラソンの原型とされる「遠足(とおあし)」や、全員で同じ食事を摂る「給食制度」の導入など、現代の学校教育の原点ともいえる仕組みが随所に整備されていました。