物語が「柱稽古編」に進むと、村田さんの魅力はさらに深みを増す。炭治郎たち後輩隊士に対して、威張り散らすこともなく、かといって過剰にへりくだることもない。過酷を極める柱たちの指導にボロボロになりながら愚痴をこぼし、炭治郎の圧倒的な成長スピードや素直さに呆れつつも、親身になって面倒を見る姿は「理想の職場の上司・先輩」そのものだった。
特に、隊士たちの間で語られる「冨岡義勇との同窓生関係」は味わい深い。かつて同じ最終選別を生き残った同期でありながら、片や最高戦力である水柱、片や平隊士のまま。距離感に戸惑いつつも、どこか義勇を気にかける村田さんの視線には、現実の人間関係にも通じる複雑な機微が凝縮されていた。