起床時の最初の一歩で襲ってくる激痛は、足底筋膜炎の典型的な初発症状です。就寝中、足の裏は足首が軽く伸びた状態で固定され、足底腱膜は縮んだ状態で修復作業に入ります。ところが、朝起きて急に全体重を足裏に乗せると、硬直した腱膜が無理やり引き伸ばされ、付着部である踵の骨付近に微小断裂(マイクロトラウマ)が生じて強烈な痛みが走るのです。
この痛みを助長しているのが、足裏の内側縦アーチの低下と、ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)からアキレス腱へと続く後方筋膜ラインの過度な短縮です。臨床データによると、慢性的な足底腱膜炎患者の約78%にアキレス腱複合体の柔軟性低下が認められており、足裏単体の問題ではなく下肢全体のテンション異常が本質的な原因となっています。