SNSや大手知恵袋などのコミュニティを検証すると、引っ越し当日に現場で直面するアース線のリアルなトラブルが多数報告されています。特に多いのが「コードが短くて届かない」「電子レンジや衣類乾燥機と同じ場所にアース端子が1つしかない」というケースです。
まず、洗濯機アース線2本同じ端子接続については、電気安全上「同一の端子に2本のアース線をまとめて接続すること」は問題ありません。洗濯機と電子レンジ、あるいは洗濯機と別置きの衣類乾燥機のアース線を1つのアースネジに重ねて共締めすることは技術基準上認められています。ただし、ネジ式の場合は2本の芯線同士をあらかじめしっかりと撚り合わせてからネジに巻き付けないと、締め付け圧が偏って一方の線が脱落する原因になるため注意が必要です。一方、ワンタッチ式の場合は穴の径が1本分専用に設計されているものが多いため、無理に2本をねじ込まず、市販のアース中継コネクタ等を用いて1本に合流させてから挿入するのがプロの現場での定石です。
また、設置場所のレイアウト都合で洗濯機アース線届かない延長コードを使いたいという声も頻繁に見られます。しかし、電源用延長コードを安易に水回りに這わせるのは水濡れ・ショートのリスクを高めるため推奨されません。この場合は電源コードを延長するのではなく、ホームセンターや家電量販店で数百円で購入できる「アース線単体(0.75〜1.25sq程度のIV線)」を購入し、圧着端子や絶縁テープ、差込型コネクタを用いて洗濯機アース線延長方法を実践するのが最も安全で低コストな解決策となります。