グミ型と従来の錠剤・カプセル型を比較した際、最も顕著な差があらわれるのが「一粒あたりの純粋な栄養素配合量」だ。グミの骨格を形成するためには、水飴、砂糖、ゼラチン、ペクチンといった基剤が不可欠となる。その結果、製品全体の重量に対する主成分の割合はどうしても低く抑え込まれざるを得ない。
さらに製造ラインにおける加熱工程も無視できない。ビタミンCや一部の酵素など、熱に弱い栄養素はグミ化の工程で失活する恐れがあるため、メーカー側は熱劣化を見越して多めに配合するなどの工夫を凝らしている。しかし、多量の熱安定剤やフレーバーを添加せざるを得ない構造上、限られた一粒の中に高用量のミネラル(亜鉛や鉄分など)を凝縮させることは技術的に困難を極める。これが「錠剤に比べて体感を得にくい」と感じる最大の構造的要因と言える。