自らのルーツである鹿児島への深い愛着は、表現の核として脈打っている。薩摩弁の豊かな響きをドゥーワップのソウルフルな音階に乗せる試み。一見すると突飛に思えるこの組み合わせが、ひとたび音となれば国境や言語を越える心地よいグルーヴへと変貌する。
ローカルを深掘りすることは、決して閉鎖的になることではない。むしろ足元を深く掘り下げるからこそ、その振動は海外のヴィンテージ・ソウル・ファンにまで届く強さを持つ。欧米のインディーズラジオでも彼の楽曲が紹介される事例が増えており、「日本のルーツミュージックが持つ独自の進化形」として海外からの注目度も年々高まっている。