「リカ」が最初に世に刻まれたのは、インディーズ時代のミニアルバム『大人になってさ』だった。当時は知る人ぞ知るライブアンセムであり、汗と熱気に満ちたライブハウスの床を揺らすキラーチューンに過ぎなかった。しかし、音楽は時空を飛び越える。数年の歳月を経て、思わぬ発火点となったのがTikTokだった。
楽曲の持つドラマ性が若い世代のクリエイターたちの感性を刺激し、日常の切り取りや切ない感情表現のBGMとして爆発的に拡散。そこからSpotifyをはじめとするストリーミングサービスへと雪だるま式にリスナーが流入した。作為的なマーケティングではなく、純粋な楽曲の引力だけで時代を逆走し、バイラルヒットを勝ち取った稀有な例と言える。