物語の軸を握る奇才・三角青輝の進撃は止まらない。武力を持たぬ一介の青年が、圧倒的な弁舌と戦略眼のみでのし上がっていく様は痛快であると同時に、常に死の臭いが隣り合わせにある。彼の放つ言葉一つが数万の兵の命を左右し、友をも死地へ送り込む冷酷な決断を迫られる。
そして、青輝の前に立ちはだかる巨壁、阿佐馬芳経。彼の存在感は圧倒的だ。武力とカリスマ性を兼ね備えた芳経の挙動は、大和連邦の軍事バランスを常に揺さぶり続けている。両者が繰り広げる盤上の心理戦と実戦の交錯は、どちらが倒れてもおかしくない極限状態を創出しており、読者は一コマたりとも目を離すことができない。