車で30分足らずという距離にある別府温泉郷との結びつきも見逃せない。湯治場としての長い歴史を持つ別府の滞在客にとって、静けさと冷気漂うこの渓谷は、湯煙の街とは対極のコントラストを提供する格好のデスティネーションだ。
朝一番に峡谷の清冽な空気を吸い込み、午後は別府の鉄輪や明礬の泥湯で冷えた体を温める。こうしたシームレスな回遊動線が整備されたことで、日帰り客の駆け足観光から、滞在型・連泊型の旅へのシフトが顕著になっている。地域の交通事業者と連携したシャトル便の運行試験など、二次交通の課題解決にも着手されている。