家庭で手軽にできる対策として古くから親しまれているのが、お米の虫除け唐辛子を活用する方法です。唐辛子に含まれる辛味成分「カプサイシン」には強い防虫効果があり、虫が近寄りにくくなるのは事実です。同様に、お米虫除けわさび効果も揮発成分(アリルイソチオシアネート)が虫の感覚器官を刺激するため、確かな忌避性を持っています。
しかし、ここに大きな落とし穴が存在します。これらの天然成分は「虫を追い払う」ためのものであり、すでに混入している卵を死滅させたり、飢えた害虫を100%阻止したりする殺虫効果はありません。さらに深刻なのが、「入れっぱなしによる放置」です。長期間放置して香りが抜けた乾燥唐辛子やニーム(インドセンダン)の葉は、湿気を吸ってカビの原因になるばかりか、ノシメマダラメイガの格好の産卵場所・エサ場へと変貌してしまいます。
天然素材を使う際は、お米5〜10kgに対して鷹の爪を2〜3本お茶パックに入れ、最大でも1〜2ヶ月ごとに新品へ交換するのが鉄則です。また、ニンニクを入れる民間療法もありますが、米に強い臭いが移ってしまうため食用米の保管には不向きです。