2001年にスタートした『マネーの虎』において、岩井氏は番組を象徴するレギュラー社長陣の一翼を担いました。当時のスタジオには、加藤和也氏、高橋がなり氏、南原竜樹氏、堀之内九一郎氏といった百戦錬磨の経営者が顔を並べる中、岩井氏の立ち位置は明確でした。事業計画の精緻さ以上に「志願者の人間性・情熱・誠実さ」を極限まで見極める審査官です。
番組内で飛び出した数々の名台詞は、20年以上が経過した今も語り継がれています。
- 「謙虚になれよ!」:自信過剰で準備不足な志願者に対し、人間としての立ち振る舞いを正す痛烈な一喝。
- 「お前、何しに来たんだよ!」:事業計画の甘さと覚悟の欠如を鋭く突き放した怒声。
- 「金は出せないが、お前の情熱には惚れた」:ビジネスとしては成立しなくとも、愚直な熱意を認めた瞬間の温情。
怒鳴り散らす過激な編集が目立ちがちでしたが、現場で同席した関係者の証言によると、岩井氏は収録後に涙を流す志願者へ歩み寄り、カメラが回っていない場所で具体的な助言や励ましを送り続けていました。冷徹なビジネスジャッジの奥に潜む「不器用なまでの人間味」が、視聴者を惹きつける最大の要因でした。