東海道新幹線を走る3つの列車種別は、停車駅のパターンと追い抜き待ちの有無によって移動体験が根本から異なります。東海道新幹線時刻表の運行パターンを詳細に追うと、各列車の明確なキャラクターが浮かび上がります。
まず圧倒的な本数を誇るのが「のぞみ」です。品川を出発すると、新横浜にのみ停車し、その後は名古屋までノンストップで駆け抜けます。のぞみ所要時間は最速で約1時間26分、日中の標準的な便でも1時間28分〜1時間30分程度で名古屋駅へ到着します。1時間に最大12本運行される「のぞみ12本ダイヤ」により、発車標を見上げれば数分間隔で次便が待機している安心感は代えがたい強みです。
次に検討すべきが「ひかり」です。品川〜名古屋間の所要時間は約1時間40分〜2時間00分。小田原、熱海、三島、静岡、浜松、豊橋などの途中主要駅に2〜3駅停車します。のぞみより15〜30分ほど余計に時間を要しますが、普通車指定席料金はのぞみより210円〜320円安く設定されています。「わずかな時間差を許容して少しでも費用を削りたい」「スマートEXの早特が売り切れていたが混雑を避けたい」という乗客にとって、極めて合理的な迂回ルートとなります。
そして各駅停車の「こだま」は、所要時間が約2時間35分〜2時間45分に達します。全駅に停車するだけでなく、後続の「のぞみ」や「ひかり」に道を譲るため、主要駅ごとに4〜6分程度の通過待ち停車が発生するためです。しかし、前述の「ぷらっとこだま料金」を利用すればドリンク券付きで8,000円台という破格のコストパフォーマンスを発揮します。車内Wi-Fi環境を活用してPC作業に没頭する、あるいは読書や睡眠に充てると割り切れる旅客にとっては、移動オフィス兼プライベート空間として機能します。