「画面の見過ぎで目が痛い…その症状、実は単なる疲れ目ではない可能性も?」と不安を抱く読者が後を絶ちません。医学的に、睡眠や休息によって自然に回復する状態は「疲れ目(眼疲労)」と呼ばれます。一方で、十分な睡眠をとっても痛みが抜けず、頭痛や肩こりといった全身の不快感にまで発展した状態は「眼精疲労」と定義され、明確に区別されています。
画面を注視しているとき、眼球の内部ではピントを合わせるための輪状筋肉である「毛様体筋」が極限まで収縮し続けています。これは腕立て伏せの姿勢のまま腕を固定している状態に等しく、血流不全と乳酸などの疲労物質の蓄積を招きます。この持続的な筋肉の緊張こそが、目のピントが合わない原因であり、夕方になると遠くの看板や人の顔がぼやけてしまう「スマホ老眼の症状」を引き起こす最大の要因です。
さらに深刻なのが、画面への没入に伴う「瞬きの劇的な減少」です。通常、人間は1分間に15回から20回程度の瞬きを行いますが、PCやスマートフォンの画面を集中して見つめている最中は、その回数がわずか4回から5回へと約7割も激減します。涙の油層と液層のバランスが崩れて角膜が外気に直接晒され、乾燥による無数の微細な傷が生じることで、針で刺されたような痛みやゴロゴロとした異物感が発生するのです。