実店舗での観察調査や利用者の声を深掘りすると、モスのポテトSに対する評価は極端な二極化を見せています。
ネガティブな意見の大半は、やはり「手持ち無沙汰感」に集中しています。ハンバーガーを食べ終えたあと、ポテトをつまみながら歓談したり動画を見たりする際、本数が10数本しかないモスのポテトSは「食べる動作の回数」が圧倒的に少なくなります。「気づいたら3分で袋が空になっていた」という感想は、スナック感覚で長時間つまみたい層からすれば切実な不満です。
一方で、ポジティブな層からは「じゃがいもの甘みとホクホク感が段違い」「ジャンク感が少なく、食べた後に胃もたれしない」という熱烈な支持が集まっています。モスのポテトは、ジャガイモ本来の風味を残すために厚みを持たせており、外側はサクッとしつつも中はベイクドポテトのようなしっとり感を備えています。口の中に広がる澱粉質の満足度は極めて高く、「主食としてのポテト」を楽しみたい層にはこれ以上ない仕立てと言えます。
現場スタッフのオペレーションを見ても、モスバーガーは注文を受けてから揚げ始める「アフターオーダー方式」が基本です。作り置きによる水分抜けや油回りが起きにくいため、手元に届いたときの熱気と素材のホクホク感はファストフード業界でも群を抜いています。