ボーちゃんの本名に関しては、公式キャラクター図鑑や公式サイト「まんがクレヨンしんちゃん.com」の登録情報においても、一貫して「ボーちゃん」と表記され、公式見解としては本名不詳の立場が取られています。しんのすけ(野原しんのすけ)、風間くん(風間トオル)、ネネちゃん(桜田ネネ)、マサオくん(佐藤マサオ)と、カスカベ防衛隊のレギュラーメンバーが全員明確な姓名を持つ中で、彼だけが極めて特異な扱いを受けているのは紛れもない事実です。
その中で、インターネット上の考察班やファンの間で最も信憑性の高い仮説として語り継がれているのが「井川棒太郎(いがわ ぼうたろう)」説です。この説の根拠となっているのは、1993年8月23日にテレビ朝日系列で放送された初期の名作エピソード「相撲大会ガンバるゾ!」です。幼稚園で開催された相撲大会のトーナメント表が画面に大写しになった際、マサオくんや風間くんの名前と並び、右端から4番目の枠に「井川棒太郎」という記載が確認できます。
作中で幼稚園の先生が彼をその名前で呼ぶシーンはなく、制作スタッフが公式に認めたわけではありません。しかし、他の園児との配置関係や消去法から「ボーちゃんの本名としてアニメ制作陣が画面のディテールに忍ばせたイースターエッグではないか」と長年語られています。また一部の海外ファンコミュニティでは「石橋ボー」といった俗説も囁かれますが、これらは確証のない二次創作的なデマに過ぎません。