外出先や家庭内で最も被害に遭いやすいのが、お気に入りの洋服や直接触れてしまった手指です。専用の薬品をわざわざ買いに行かなくても、家庭の救急箱や洗面台にある日用品で素早くリセットできます。
衣類への対処法:消毒用エタノールを活用した「叩き出し」
松ヤニの落とし方 服編において、最も手軽かつ繊維への攻撃性が低いのが松ヤニ落とし 消毒用エタノール(濃度70〜80%前後のアルコール製剤)を用いたアプローチです。
- 裏側に当て布を敷く:汚れてもよい清潔なタオルやキッチンペーパーを、松ヤニが付着した生地の真裏に配置します。
- エタノールを染み込ませる:コットンや綿棒に消毒用エタノールをたっぷり含ませ、シミの表側からトントンと優しく叩くように馴染ませます。こすり広げないことが最大の鉄則です。
- 樹脂を当て布へ移行させる:エタノールによって溶解した松ヤニが、裏側の当て布へと徐々に転写されます。当て布の位置を小まめに変えながら、表側のベタつきが消えるまで繰り返します。
- 通常通り洗濯機へ:松ヤニが抜けたら、油分を完全に落とすために台所用中性洗剤を少量馴染ませてもみ洗いし、その後通常の洗濯サイクルですすぎ・脱水を行います。
※注意点として、アセテートやレーヨンなどのデリケート素材はアルコールで風合いが変化する恐れがあるため、必ず目立たない裾などで色落ち・変色テストを行ってください。
手肌への対処法:油をもって油を制するクレンジングオイル
指先に付着して石鹸で洗ってもビクともしない場合、松ヤニの落とし方 手や肌には松ヤニ落とし クレンジングオイルまたは食用のオリーブオイル、サラダ油が著効を示します。
手肌の汚れに対して消毒用エタノールを何度も擦り込むと、皮膚表面の皮脂まで奪われて深刻な手荒れを引き起こします。対してクレンジングオイルに含まれる油分と界面活性剤は、松ヤニのテルペン成分と瞬時に親和し、皮膜を浮かせてくれます。乾いた手にオイルを適量取り、松ヤニが付いた部分へ1〜2分ほど円を描くように優しく擦り込むと、消しゴムのカスのようにポロポロと剥がれ落ちてきます。その後、ぬるま湯と普通のハンドソープで洗い流せば、肌を痛めず完全に除去可能です。