注文時に店員から確認されるのが、「カラ(辛さ)」と「シビ(痺れ)」の調整です。それぞれ5段階から個別に指定できるシステムとなっており、この組み合わせ次第で一杯の表情は劇的に変化します。
初来訪であれば、迷うことなく「カラ普通・シビ普通」を注文するのが賢明です。鬼金棒の凄みは、単なる辛さではなく味噌ダレの芳醇さとの拮抗関係にあります。「普通」の基準自体が一般的なラーメン店の辛口以上に設定されているため、初手から背伸びをすると本来の調和を味わい損ねるリスクがあります。
また、「増し」までは無料ですが「鬼増し」からは別格の領域に突入します。かつてギネス世界記録に認定された超激辛品種「トリニダード・スコーピオン」をブレンドした特製スパイスが投じられ、ひとたびスープをすすると喉粘膜を焼くような痛撃が走ります。シビ鬼増しに至っては舌の味覚受容体が一時的に制圧されるため、自身の耐性を慎重に計りながらステップアップすることが肝要です。