南城市には海岸線沿いを中心に数多くのオーシャンビューカフェが点在しています。その中で、なぜ「Cafeやぶさち」だけが20年以上にわたってトップクラスの評価を維持し続けているのか。最大の理由は、「自然・文化・健康」を掲げるコンセプトの徹底ぶりにあります。
店名の「やぶさち」は、琉球開闢(かいびゃく)神話に登場する七御嶽の一つ「藪薩御嶽(ヤブサツウタキ)」に由来しています。カフェが建つ敷地そのものが豊かな自然と祈りの歴史に包まれており、テラスから見下ろす百名ビーチの波打ち際と、水平線が織りなすグラデーションは息をのむ美しさです。建物を囲む大きなガラス窓は、室内のどの位置からも海光を取り込めるよう綿密に設計されており、リゾート建築としての完成度が際立っています。
さらに、観光地特有の「景色頼み」に陥ることなく、料理のクオリティを磨き続けてきた歴史があります。契約農家から届く無農薬野菜や県産ブランド豚を惜しみなく使用し、身体の内側から元気をチャージできるメニューを展開。加えて、地域の歴史を伝える聖地ウォーキングツアーを自社で企画・催行するなど、沖縄の風土そのものを体感させるプロデュース力が、幅広い層の熱狂的なファンを生み出しています。