Q1:酸性湖の水に人間が誤って落ちたり、手を触れたりするとどうなりますか?
A1:湖の酸性度によって反応は大きく異なります。pH3〜4前後の湖(宇曽利湖や蔵王お釜など)であれば、短時間皮膚に触れた程度ですぐに肉が溶けるような事態にはなりません(ただし目や傷口に入ると強い激痛が走ります)。一方、pH1前後の草津白根山湯釜のような極限環境では、強酸性による皮膚の化学熱傷を起こす危険性が極めて高く、水温が高い場合は重篤な火傷を負います。絶対に入水や接触をしてはいけません。
Q2:酸性湖の水を飲むことはできますか?浄水器を通せば利用可能でしょうか?
A2:飲用は絶対に不可能です。通常の携帯型アウトドア浄水器は細菌や濁り成分を取り除くフィルターであり、水に完全に溶解している水素イオン(強酸成分)や有毒な重金属、溶出アルミニウム、ヒ素などを除去することはできません。誤飲すれば口腔から食道、胃粘膜が激しく損傷し、多臓器不全を引き起こす危険性があります。
Q3:なぜ酸性湖の水面はエメラルドグリーンや鮮やかな青色に見えるのですか?
A3:水面が鮮やかに発色する背景には「光の散乱」と「化学成分」の相互作用があります。酸性度が高いために植物プランクトンがほとんど繁殖せず、水がきわめて澄んでいることに加え、湖水中に浮遊する微粒子状の硫黄成分や鉄イオン、珪酸塩粒子が、太陽光のうち波長の短い青色や緑色の光を強く散乱・反射させることで、吸い込まれるような色彩が生み出されます。