ネット上のファッション記事で頻繁に見かけるのが「イエベは朱赤、ブルベは深紅しか似合わない」という過剰なパーソナルカラー至上主義です。しかし、これはスタイリングの現場では大きな誤解とされています。パーソナルカラーの基準は「顔周り」に直接色が触れるトップス全般には有効ですが、カーディガンのようにインナーを挟んだり、肩掛けや腰巻きとして取り入れたりする場合、パーソナルカラーの制約は大幅に薄まります。顔とカーディガンの間に「得意なカラーのインナー」を挟みさえすれば、ブルベの方がオレンジがかったテラコッタレッドを着こなすことも、イエベの方がワインレッドを着こなすことも十分に可能です。
もうひとつの盲点は「赤カーディガンは主役として着なければならない」という思い込みです。実は、最も失敗が少なく洗練されて見えるのは、赤を「脇役のスパイス」として使う手法です。全身をモノトーンやベージュのワントーンでまとめた上で、バッグの上に無造作に置く、あるいは肩にラフに巻きつけるだけで、全体のコーディネートの完成度は飛躍的に跳ね上がります。
【プロの結論】おすすめできる人・慎重になるべき人の判断基準
装身心理学の知見を踏まえ、赤カーディガンをワードローブに迎えるべき人と、慎重に検討すべき人の条件を整理しました。
【向いている人・今すぐ取り入れるべき人】
- 手持ちの服が黒、白、グレー、ネイビーなどのベーシックカラーばかりで、毎日のコーデがマンネリ化している人。
- 顔周りの血色感を自然にアップさせ、若々しくエネルギッシュな印象を与えたい人。
- フレンチカジュアルやトラッドテイストが好きで、デニムやスラックスを日常的によく穿く人。
【慎重になるべき人・選び方に注意が必要な人】
- 柄物やビビッドカラーのボトムス(黄色、ピンク、幾何学柄など)が多く、クローゼットに中間色の服が少ない人。
- タイトフィットなシルエットしか好まず、オーバーサイズやドロップショルダーの着崩しに抵抗がある人。
- 周囲からの視線を集めることに極度のストレスを感じる人(赤は無意識に他者の視線を引き寄せる誘目性があります)。