ユーロ導入前のフランスでは、長年にわたり「フランス・フラン(French Franc / 記号:FまたはFF)」とお金の補助単位「サンチーム」が使われていました。
1999年に決済用通貨としてユーロが誕生し、2002年1月1日にユーロ紙幣・硬貨の実流通がスタート。同年2月17日をもってフランス・フランの法定通貨としての役目は終了しました。
ユーロ移行時の公定レートは「1ユーロ = 6.55957フラン」と厳密に固定されました。長年親しまれた通貨だったため、移行当初は高齢層を中心に頭の中でフラン換算して物価を測る光景も見られましたが、現在ではすっかり過去の記憶となっています。
「実家の引き出しから昔のフランス・フランが出てきたが換金できるか」という疑問をよく耳にします。残念ながら、フランス銀行(中央銀行)によるフラン硬貨の交換受託は2005年、紙幣の交換受付も2012年2月17日に完全に終了しました。現在、銀行や街中の両替所で日本円やユーロへ換金することは一切できません。基本的には記念品や骨董品・古銭コレクションとしての扱いとなります。