2026年の幕開けとともに刷新されたグランドメニューには、食通たちを驚嘆させる革新が潜んでいた。主軸を担うのは、市場には決して公に出回らない血統指定の黒毛和牛だ。脂肪の融点が極めて低い未経産の牝牛のみを厳選し、熟練の職人が部位ごとの最適な熟成日数を見極めて提供する。
とりわけ注目すべきは、ひと月に数頭分しか確保できない極限のA5ランク和牛の限定希少部位である。赤身の力強い旨味とシルクのようなサシが奇跡的な均衡を保つヒレの芯、通称シャトーブリアンは、表面を強火でクリスピーに焼き上げつつ、中心部には完璧なロゼ色のグラデーションを宿す。ひと噛みごとに溢れ出す肉汁は、既存の焼肉の概念を鮮やかに塗り替えていく。