最も警戒すべきシチュエーションが、「胃が空っぽの状態での飲酒」です。
空腹時にアルコールを摂取すると、肝臓内のグリコーゲン蓄積が少ない状態に加え、糖新生が強力にブロックされます。その結果、飲酒中から就寝中にかけて血中ブドウ糖濃度が極端に落ち込み、重篤な飲酒後低血糖を引き起こす危険性が高まります。
特に危険なのが、睡眠中に進行する「夜間低血糖」です。悪夢や寝汗、夜中の動悸、起床時のひどい頭痛や倦怠感といった症状は、二日酔いと見過ごされがちですが、実際には脳が重度のエネルギー不足に陥っていたサインであるケースが多々あります。糖尿病の治療薬(SU薬やインスリン注射など)を使用している方の場合、昏睡や意識障害に直結するため、空腹時の飲酒は絶対に避けなければなりません。