現在ストリートで進行している現象の最も特異な点は、バイク免許を持たない中高生の間で「ママチャリ」をベースにした改造が急速に広がっていることだ。通学用の一般的な自転車のハンドルを上下逆に付け替えたり、強引に曲げて内側に絞り込んだりする危険なDIYが後を絶たない。
二輪車アフターマーケットで高価なカスタムパーツを購入できない中高生たちは、工具を使って自力で鉄パイプを変形させる。だが、この極端な絞り込みは操縦性を著しく破壊する。テコの原理が働かなくなるため急なステアリング操作が効かず、とっさの回避行動が極めて困難になるのだ。
グリップを握る手首の角度が不自然に固定されることでブレーキレバーへ指が届きにくくなり、制動距離が大幅に伸びる事故も頻発している。見た目のインパクトと引き換えに、命を危険に晒す若者たちの実態は深刻な社会問題へと発展しつつある。