眼圧が高い原因はスマホ?知らないと怖い緑内障リスクと対策を徹底解説

眼圧が高い原因はスマホ?知らないと怖い緑内障リスクと対策を徹底解説

眼圧が高い原因はスマホ?知らないと怖い緑内障リスクと対策を徹底解説についての最新情報をご紹介します。

眼球の硬さや形状を一定に保つための圧力である「眼圧」は、目の中を循環する液体「房水(ぼうすい)」の産生量と排出量のバランスによってミリメートル水銀柱(mmHg)単位で決まります。眼圧が適正範囲を超えて高くなると、視覚情報を脳へ送る視神経乳頭が物理的に圧迫され、不可逆的な視野欠損を招くリスクが高まります。

このデリケートな房水の流れにおいて、スマホ眼圧上昇の決定的な理由として挙げられるのが「房水循環と隅角の仕組み」に対する過度な負荷です。房水は毛様体という組織で絶えず作られ、瞳孔を通って前房へと流れ、角膜と虹彩の境目にある「隅角(ぐうかく)」に位置する線維柱帯からシュレム管を経て静脈へと排出されます。蛇口から水が注がれ、排水口から抜けていく洗面台をイメージすると分かりやすいでしょう。

スマホを顔に近づけて長時間見つめると、目の中ではピントを合わせるために毛様体筋が過度に収縮し続けます。同時に、両目を内側に寄せる「輻輳(ふくそう)」という運動が無意識に継続します。江坂まつおか眼科などの臨床現場からの報告でも指摘されている通り、この毛様体筋の緊張と輻輳の持続は、虹彩の根部を前方へと押し出し、房水の排水口である隅角を狭めてしまう物理的な作用をもたらします。排水口が狭まれば、目の中に房水が滞留し、眼圧は確実に押し上げられます。

「ブルーライトカット眼鏡をかけているから長時間使っても平気」という認識は、眼圧管理の観点からは危険な思い込みに過ぎません。発光スペクトルの問題以上に、近距離凝視に伴う解剖学的な圧迫こそが、スマホ操作時に眼圧を高める主因です。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。