映画『新宿スワン』に関しては、ネット上やファンの間でいくつかの誤解や都市伝説が語られることがある。ここでは代表的な3つの疑問の真相を整理する。
誤解1:綾野剛の髪型はウィッグ(カツラ)だったのか?
一部の掲示板やSNSでは「あれほど派手な金髪パーマはウィッグではないか」と噂されたが、これは完全な誤りである。前述の通り、綾野剛は地毛を極限まで脱色し、パーマをあてることで龍彦の髪型を完成させた。映画の撮影終了後、髪への深刻なダメージをケアするために短髪へとスタイルチェンジを余儀なくされたほどである。
誤解2:歌舞伎町での撮影はすべてオールロケだったのか?
新宿歌舞伎町のネオン街でのシーンは強烈なリアリティを放っているが、実際の歌舞伎町での撮影はゲリラ的な一部シーンに留まる。大規模な乱闘やカーアクション、長時間の撮影に関しては、静岡県浜松市の中心街などを大規模に道路封鎖し、歌舞伎町の街並みを再現したセットとロケーションを組み合わせて撮影された。行政と地域住民の全面協力のもとで実現した貴重な映像群である。
誤解3:単なる暴力賛美の映画なのか?
バイオレンス描写の過激さから敬遠されることもあるが、本作の真のテーマは「居場所を求める若者たちの葛藤と自立」である。搾取する側とされる側の境界線、欲望の街で信念を貫くことの難しさを描いた社会派青春ドラマとしての側面が非常に強い。