どれほど家庭内で気をつけていても、日常には予期せぬアクシデントがつきものです。育児現場やSNS、知恵袋などのコミュニティでは、日夜このような切実な声が溢れています。
「上の子が床に落としたチョコを、目を離したすきに1歳2ヶ月の下の子が口に入れていた」
「親戚の集まりで『一口くらい平気よ』と義母が1歳半の息子に勝手に食べさせてしまい、血の気が引いた」
もし1歳前後の子どもがチョコレートを誤飲・誤食してしまった場合、保護者が取るべき行動手順は明確です。
第一に、パニックにならず口内の残りを取り除き、白湯か麦茶を飲ませることです。一口程度のミルクチョコであれば、直ちに急性中毒を起こす毒物ではありません。自分を責めたり子どもを叱りつけたりせず、まずは口の中に残った油脂と糖分を洗い流す処置を行います。
第二に注視すべきは、チョコレートアレルギーの初期症状です。カカオそのものによるアレルギー反応のほか、製造ラインのコンタミネーションを含む乳成分、大豆(レシチン)、ナッツ類(アーモンド・ピーナッツ等)が原因となるケースが多く見られます。食後30分から2時間以内に以下の兆候が現れないか確認してください。
- 口の周りや全身に広がる蕁麻疹、赤み、強い痒み
- 唇や目の周囲の腫れ(血管浮腫)
- 嘔吐、激しい下痢、激しい腹痛
- 呼吸が荒くなる、ゼーゼー・ヒューヒューという喘鳴音
呼吸器の異変や顔色の悪化、ぐったりして意識が朦朧とする様子が見られた場合は、アナフィラキシーショックの疑いがあるため躊躇せず救急医療機関を受診してください。異変がなく機嫌よく過ごしていれば、翌日以降の便の状態を確認しつつ経過観察で問題ありません。