ネット上の掲示板やSNS、知恵袋の相談コーナーを調査すると、購入履歴に端を発するトラブルの生々しい実情が浮き彫りになります。
大手コミュニティに寄せられた30代女性の手記では、次のような苦い経験が語られていました。「リビングに置いている家族共用のiPadで、夫が楽天を開いた瞬間、私が内緒で購入していた高級美顔器の注文履歴と配送状況がトップに表示されていた。へそくりで買ったものだったが、余計な詮索をされて家庭内の空気が険悪になった」。
また、40代男性会社員のケースでは、サプライズの破綻が報告されています。「妻への結婚記念日のプレゼントを楽天市場で購入したところ、共用IDだったため、妻のスマートフォンに即座に注文完了通知と発送通知メールが届いてしまった。品物が届く前に中身も金額も筒抜けになり、サプライズどころではなかった」。
こうした声から分かるのは、家族に隠蔽したい動機が決してやましいものばかりではないという点です。純粋なプレゼントの演出や、健康上のデリケートな悩み、プライベートな趣味など、他者に干渉されたくない領域が誰しもに存在します。しかし、ひとつのアカウントを利便性だけで共有していると、楽天市場のシームレスな通知システムが皮肉にも裏目に出てしまうのです。