オス猫が夜中に「アオーン」「ギャオー」と赤ん坊の泣き声にも似た大きな声を張り上げるのは、メス猫に対して自身の存在と縄張りを誇示し、パートナーを呼ぶための本能的なアピール行動です。
この時期のオス猫は、交尾への強い欲求とそれが満たされない激しい葛藤により、テストステロン(男性ホルモン)が急上昇しています。これがオス猫の凶暴化の主な理由です。普段は温厚な性格であっても、撫でようとした飼い主に突然噛み付いたり、同居猫に激しく威嚇して飛びかかったりすることがあります。
夜中の激しい鳴き声や攻撃性に対する即効性のある緊急対処法としては、まず外部からの刺激を徹底的に遮断することが不可欠です。遮光カーテンを閉めて外の気配や野良猫の姿を見せないようにし、換気口や窓を密閉して外部のフェロモン流入を防ぎます。
また、猫が興奮している最中に大声で叱ったり叩いたりするのは逆効果です。猫は攻撃されたと誤認し、恐怖からさらに凶暴化してしまいます。鳴き叫んでいるときは無理に構わず、静かな別室に移動させて照明を落とし、興奮が自然に引くのを待つ姿勢が求められます。