偏差値が「集団内でどの程度の順位に位置しているか」を直感的に把握するためには、統計学の「正規分布(左右対称の釣り鐘型の分布)」を理解する必要があります。大規模な学力テストにおいて受験生の点数が正規分布に従うと仮定した場合、偏差値と上位パーセンテージには数学的に厳密な相関関係が成立します。
以下の偏差値早見表は、偏差値ごとの上位割合と、1,000人規模の集団における概算順位を整理した客観データです。
このデータが示す通り、偏差値順位パーセントを見れば、偏差値60は「上位約16%」、偏差値70は「上位約2.3%」に位置することがわかります。1学年300人の高校であれば、偏差値60を維持するには学年48位以内、偏差値70を達成するには学年で7位以内に入り続けなければならない計算です。
数字の上では「50から60への10の上昇」と「60から70への10の上昇」は同じ幅に見えます。しかし、正規分布の山の中央から端に向かうほどデータ密度が急激に薄くなるため、偏差値を60から70へと引き上げる難易度は、50から60へ伸ばす労力の数倍に達することを、この数値は如実に物語っています。