近年の少子化に伴い、地方公立高校の定員充足率は県内各地で二極化が進んでいます。山口県立岩国高校の入試倍率に関しても、一般選抜における普通科の最終倍率は1.00倍から1.15倍前後の比較的穏やかなレンジで推移する年度が目立ちます。しかし、この見かけ上の倍率に惑わされるのは極めて危険です。理数科の定員(40名)から溢れた高学力層が普通科の第2志望としてスライド合格してくるため、普通科ボーダー直下の受験層が押し出される形で不合格になるという玉突き現象が毎年必ず発生するためです。
岩国高校の現状を正しく把握するため、学科ごとの入試データおよび競合する近隣進学校との比較を下記の詳細テーブルに整理しました。
地域受験指導の現場で頻繁に議論されるのが「岩国高校と徳山高校の比較」です。徳山高校は東海道・山陽新幹線を使えば岩国駅から徳山駅まで約15分というアクセスの良さから、岩国地区の最上位層が通学圏として視野に入れます。ただし、通学定期代の家計負担や部活動との両立、通学時間を考慮した場合、地元・岩国高校でトップ層を維持し、指定校推薦や国公立大学の学校推薦型選抜(旧推薦入試)を戦略的に狙う選択肢も根強い支持を集めています。