トイプードルの羊カットとは、その名の通り「本物の小羊」そっくりに見えるよう計算し尽くされたデザインカットです。胴体と頭部をふんわりと丸いフォルムに仕上げる一方で、顔周りや耳のラインを独特のバランスでカッティングするのが最大の特徴です。
よく混同されがちなのが、伝統的なドッグショーの基本スタイルである「ラムクリップ」や王道の「テディベアカット」です。ラムクリップは顔バリ(顔の毛をバリカンで短く刈る技法)を入れてシャープなラインを作りますが、羊カットは顔バリを入れずにマズル周りを丸く残しつつ、顔全体をきゅっとコンパクトに見せる「ひつじ風」の柔らかい質感を演出します。テディベアカットが頭と耳をつなげてクマのぬいぐるみを再現するのに対し、羊カットはあえて耳を目立たせないように短く丸めるため、頭部のぽってりとした丸みが際立ちます。