中イキとは、膣の内部に対する刺激によって引き起こされるオーガズムを指す通称です。解剖学的には、外部に露出している陰核亀頭への直接刺激による「外イキ」と対比して語られますが、両者がもたらす主観的感覚には明確な差異が存在します。
外イキが「ピンポイントで鋭く、電気ショックが弾けるような瞬発的快感」と形容されるのに対し、中イキ感覚の特徴は「下腹部の深層からじんわりと温かい波が押し寄せ、全身へと広がっていく持続的な脱力感」と表現されます。達した瞬間には骨盤底筋群が規則的に収縮し、呼吸が自然と深くなり、心身が深い安らぎに包まれるような余韻が数分から数十分続く点が際立った違いです。
近年の超音波断層撮影や解剖研究によって明らかになった女性オーガズムの仕組みによれば、中イキは膣そのものが単独で感じているわけではありません。膣の前壁の奥には、外側からは見えないクリトリスの根元(陰核脚や前庭球)が広がっており、挿入による内側からの圧迫や摩擦によってこの深部組織が刺激されます。つまり、中イキとは「膣壁を介してクリトリス複合体の内側深部を刺激した結果生じる深層オーガズム」であり、外イキと中イキは対立する別物ではなく、同じ神経ネットワークの異なる受容パターンに他なりません。