福井駅に降り立ち、観光案内所や東口バス乗り場で途方に暮れる旅行者は少なくありません。ネット上やSNSでも「バスで行こうとしたら痛い目を見た」という体験談が散見されます。彼らはなぜ後悔することになったのか、現場の取材で見えてきた3つの決定的な理由を紐解きます。
第1の落とし穴は、「直通バスが毎日頻繁に出ているわけではない」という運行日のギャップです。福井駅から恐竜博物館へ直行する急行バスは、基本的に土日祝日や学校の長期休暇(春休み、GW、夏休み等)に特化して運行されるダイヤ編成が主流です。平日の閑散期に福井駅へ降り立ち、直通バスがあると思い込んで東口ロータリーを探し回っても、バスは1本も走っていません。この基本的なカレンダーの違いを見落とした旅行者が、出足から計画の修正を余儀なくされています。
第2の落とし穴は、事前予約席と当日乗車枠の認識不足です。京福バスが運行する直通便や観光周遊バス「はぴバス」は、オンラインでの事前予約が推奨されています。特に連休などの繁忙期には、予約受付開始と同時に午前中の往路便が満席になるケースが珍しくありません。「当日並べば乗れるだろう」と高をくくって乗り場へ向かった結果、定員オーバーで次の便まで2時間待たされるか、慌てて私鉄ルートへ迂回する羽目になるのです。
第3の落とし穴は、入館チケットの事前予約システムとのミスマッチです。福井県立恐竜博物館はリニューアル以降、日時指定のオンライン予約券(常設展・特別展)の取得が基本ルールとなっています。バスの到着時間と博物館の入場予約時間がずれてしまうと、現地に着いたのに館内へ入れず、周辺のジオターミナルで無為な時間を過ごすことになります。交通機関のダイヤと博物館の入場枠を連動させて手配しなければ、移動の疲労感だけが増幅してしまう結果を招きます。