Q1:平安貴族の日常的な1日の食事メニューはどのようなものだったのですか?
A1:朝10時頃と夕方4時頃の一日二食が基本でした。主食は山盛りの白米の強飯(蒸し米)で、おかずには塩漬けや天日干しにした鮭や鯛、干しアワビなどの魚介類、乾燥ワカメなどの海藻類、わずかな大根やナスなどの漬物が添えられる程度でした。出汁の文化はなく、小皿に盛られた塩や酢を自分でつけながら冷えたおかずを食べていました。
Q2:平安貴族は本当に肉を一切食べていなかったのですか?
A2:仏教の殺生禁断と神道のケガレ思想により、牛・馬・豚・鹿・猪などの「四足の獣」を食べることは厳格に忌み嫌われていました。ただし、キジやカモ、ウズラなどの鳥類は穢れと見なされず、貴族の食卓に上がることがありました。とはいえ流通量が限られていたため、日常的なタンパク質源はほとんどが干し魚に依存していました。
Q3:庶民のほうが平安貴族よりも長生きだったというのは本当ですか?
A3:平均寿命という統計値で見ると、庶民は飢饉や疫病、過酷な乳幼児死亡率に晒されていたため全体としては非常に短いものでした。しかし、「成人した個人」の身体頑健性や基礎体力で比較した場合、玄米や雑穀からビタミンB群やミネラルを豊富に摂取し、野草を食べていた農民のほうが脚気や糖尿病にかかりにくく、足腰が極めて強靭だったことがわかっています。