日本救急医学会が策定した基準に基づき、熱中症の重症度分類、症状の目安、回復にかかる一般的な期間、ならびに再発・ぶり返しリスクを整理した比較データは以下の通りです。発生現場の傾向と合わせて把握することで、自身の現在地と取るべき行動が明確になります。
消防庁の救急搬送状況データや各種公的統計を分析すると、発生場所の割合において極めて衝撃的な実態が浮き彫りになります。熱中症の搬送場所として最も多いのは炎天下の屋外ではなく、「住居(敷地内を含む屋内)」が全体の約40%を占めています。次いで「道路(約16%)」「公衆屋外(約12%)」と続きます。また、スポーツ現場における種目別発生頻度では、防具を着用し屋外で長時間の練習を行う「野球」がトップに立ち、次いでコンタクト頻度が高く運動強度の激しい「ラグビー」「サッカー」が上位を占めています。
このデータは、「自分は激しい屋外運動をしていないから無関係」「家にいるから安全」という思い込みこそが、初発および再発を招く最大の盲点であることを如実に物語っています。