トップアイドルとして輝いていた石野真子の妹として芸能界入りし、正統派アイドル・女優としてキャリアをスタートさせたいしのようこ。そんな彼女の運命を大きく変えたのが、1987年にスタートした冠番組『志村けんのだいじょうぶだぁ』への大抜擢でした。
番組内で瞬く間に看板企画となったのが、新婚生活の日常をコミカルかつリアルに描いた「ご太郎・ひぃちゃん」の夫婦コントです。朝の起き抜けの寝ぼけたやり取りや、他愛のない痴話喧嘩から始まる「ご太郎さん!」「ひぃちゃん!」の応酬は、台本があるとは思えないほどの自然体で視聴者を釘付けにしました。
志村さんは妥協を許さないコント職人として知られていましたが、彼女の卓越した間(ま)の取り方やアドリブへの対応力を絶賛。バラエティ番組のコントにおける女性アイドルの立ち位置を「単なるアシスタント」から「対等な相方」へと引き上げた瞬間でした。