当然ながら北朝鮮国内での現地ロケは不可能なため、制作陣は知恵を絞り、国内外のロケ地と大規模オープンセットを駆使してあの独特な空気感を創り出しました。
物語の主要な舞台となる軍官舎宅村は、韓国・忠清北道忠州市(チュンジュ市)に巨大なオープンセットを建設して撮影されました。土壁の質感、プロパガンダのスローガン看板、家々の配置に至るまで時代考証を徹底。さらに、ユン・セリとリ・ジョンヒョクが平壌へ向かう列車が平原で停電停車し、焚き火を囲む幻想的なシーンは、モンゴルのウランバートルで撮影されました。
また、セリとジョンヒョクが再会を果たすスイスのブリエンツ湖やイゼルトヴァルト、クライネ・シャディックなどの風光明媚なロケ地は、閉塞感のある北朝鮮パートとの鮮烈なコントラストを生み出し、作品全体の映像美を決定づけました。