かつてはA群・B群・C群の3群体制で2,000頭近くを数えた時期もありましたが、過密化による山林環境への負荷を抑えるため、適正な個体数コントロールが長年行われてきました。2002年にA群が消滅(山奥へ分散・自然消滅)して以降は、「B群」と「C群」の2群体制が定着しています。
高崎山の猿の個体数に関する最新情報によると、現在の総頭数はおよそ900頭から1,000頭前後で安定推移しています。自然界のバランスを保ちながら観光資源としても成立させる、理想的な共生規模が維持されています。
現在活動している2つの群れには、それぞれ際立った特徴が存在します。
【B群(穏健派の大所帯)】
歴史が古く、長年高崎山の主力を担ってきた群れです。比較的穏やかな性格の個体が多く、観光客の足元を悠然と歩く姿がよく見られます。数々の伝説的ボス猿を輩出してきた伝統あるグループです。
【C群(武闘派・活発な急成長群)】
かつては小さな枝群でしたが、好戦的でエネルギッシュなオスたちが台頭し、B群を圧倒する勢いを見せる時期もあるほど成長しました。群れ全体のまとまりが強く、餌の時間になると一斉に押し寄せるダイナミックな行動が特徴的です。
また、2015年に英国のシャーロット王女の誕生にあわせて命名され、世界的な話題を呼んだメスザル「シャーロット」も健在です。すっかり成熟した大人のサルへと成長し、現在も多くのファンから温かい視線を浴びています。