「そもそもケース本体が頑丈なのに、わざわざカバーをかける必要があるのか」という声も少なくありません。しかし、年々高機能化するスーツケース市場において、カバーを導入するトラベラーは確実に増えています。その決定的な理由は、単なる見た目の変化にとどまらない3つの実用的なメリットにあります。
1つ目は、傷防止と汚れの徹底ブロックです。航空機の貨物室への積み込み時や積み下ろし時、スーツケース同士の摩擦や作業用ベルトコンベアのゴム跡、油汚れが付着することは日常茶飯事です。特に高級リモワや軽量ポリカーボネート製ケースの鏡面仕上げは一度傷つくと修復が難しいため、伸縮性のある厚手カバーが衝撃吸収のクッション役を果たします。
2つ目は、雨対策と防水性能です。空港の駐機場(エプロン)での積み込み作業時や、旅先の駅・バスターミナルからホテルへの移動中に突然の豪雨に見舞われる場面は多々あります。ジッパー部分から浸水して中の衣類が濡れる事故を防ぐため、撥水加工ナイロンや透明PVC素材のカバーが頼もしいバリアとなります。
3つ目は、防犯性とバゲージクレームでの視認性向上です。目立つカラーや特徴的な柄のカバーを装着しておけば、ターンテーブルで遠くからでも自分の荷物を一瞬で判別でき、他者による取り違えや盗難を未然に防ぐ抑止力として機能します。