2026年9月13日、二代目市川猿翁は不整脈のため83歳で逝去しました。歌舞伎界のみならず、国内外の演劇ファンに激震が走ったこの訃報は、主要メディアの追悼ニュースとして大きく報じられ、各界の著名人から別れを惜しむ声が相次ぎました。
晩年は脳梗塞を患い、長きにわたり闘病生活を送りながらも、舞台への情熱は最期まで衰えることはありませんでした。病魔に倒れてからも車椅子で稽古場に足を運び、後進たちへ熱血指導を続けた姿は、まさに生涯を演劇に捧げた求道者そのものでした。
因習に縛られていた昭和の歌舞伎界に単身で風穴を開け、エンターテインメントとしての歌舞伎を再定義した猿翁の功績は、歌舞伎の歴史を「猿之助以前・以後」に分けたと評されるほど決定的なものでした。