集合住宅で暮らす上で知っておきたいのが、環境基本法で定められた騒音の環境基準です。住宅専用地域における基準値は、昼間が50dB以下、夜間が40dB以下と設定されています。
テレビから2〜3メートル離れた位置で測定した際、どの程度の音量が出ているかがトラブル防止の鍵を握ります。普通の会話が約60dB、静かなオフィスが約50dB、図書館の館内が約40dBです。つまり、夜間の集合住宅では「図書館並みの静けさ」を意識した音量管理が求められます。
【集合住宅で実践すべきテレビ騒音トラブル防止策】
・隣家と接する壁からテレビを離す:テレビを境界壁のすぐ近くに設置すると、壁を通じて振動や音がダイレクトに隣室へ伝わります。できる限り外壁側や部屋の中央寄りに配置するのが賢明です。
・防振マットやインシュレーターを敷く:低音域の振動はテレビ台や床を伝って階下に響きます。テレビのスタンド下やスピーカー下に防振ゴムマットを敷くだけで、固体伝播音を大幅に軽減できます。
・壁との間に吸音パネルや本棚を配置する:テレビの背面から反射する音を遮るため、壁面に吸音材を設置するのも効果的です。
苦情が入ってからの対応では人間関係にしこりが残るため、事前の物理的な防音対策を講じておくことが暮らしの平穏を守ります。