多くの日本人にとって、この詩との最初の出会いは教室の木製デスクの上だった。光村図書出版をはじめとする主要な小中学校の国語教科書に長年にわたり掲載され、日本の国語教育において最も親しまれた作品のひとつとして金字塔を打ち立てている。
クラス全員で声を合わせて群読したあの時間。経度や緯度という地理的な知識と、他者への詩的共感が子供たちの頭の中で美しく結びついた体験は、今も多くの人の胸に刻まれている。ただ暗記させるのではなく、世界がひとつの丸い球体であり、そこに生きる人々が平等に命を営んでいるという感覚を直感的に教える教材として、教育現場でもきわめて高い評価を獲得し続けてきた。