あえて顔を正面から見せない。目元をスマートフォンの端末で覆ったり、横顔のシルエットだけを夕暮れの逆光で浮かび上がらせたりする手法は、今や「ノーフェイス(No-Face)」スタイルとして完全に定着した。日本のユーザーがこの手法を熱狂的に支持する最大の理由は、「匿名性」と「センスの良さ」の絶妙な共存にある。自分のリアルな表情を晒すリスクを回避しながらも、洗練されたライフスタイルや美意識を無言のうちに雄弁に語ることができるからだ。
ソウルで人気のフォトグラファー、キム・ジフン氏はこう分析する。「韓国の若者にとって、プロフィール画像は『私そのもの』ではなく『私のムード(雰囲気)』を提示するキャンバスです。顔の造形ではなく、着ている服の質感、持っているコーヒーカップのロゴ、背景に映り込むインテリアの色彩設計。そのすべてが組み合わさって、一つの世界観が完成します」。