現在、動物病院で処方される主要な飲む駆虫薬には「シンパリカ」「シンパリカトリオ」「ネクスガード」「ネクスガードスペクトラ」があり、どれを選ぶべきか迷う飼い主は多いはずです。それぞれの違いを整理しました。
まず、シンパリカとシンパリカトリオの違いは「駆除範囲」にあります。シンパリカ単体が「ノミ・マダニ駆除(外部寄生虫)」に特化しているのに対し、シンパリカトリオはサロラネルに「モキシデクチン(フィラリア予防)」と「ピランテル(回虫・鉤虫などのお腹の虫駆除)」を加えたオールインワン製剤です。1粒でフィラリアと内外寄生虫をまとめて対策したい場合はトリオが選択肢となります。
次に、競合薬であるシンパリカとネクスガードの比較では、以下の点がポイントとなります。
1. 有効成分と持続性:
シンパリカは「サロラネル」、ネクスガードは「アフォキソラネル」を使用。どちらも同系統ですが、サロラネルは投与後1カ月を過ぎた終盤(28〜35日目)でも駆除効果の減衰が極めて少ないという薬物動態データが示されています。
2. 形状と食いつき:
ネクスガードは柔らかいソフトチュアブルタイプ(おやつ形状)で嗜好性が高い一方、シンパリカはやや硬めの固形チュアブル錠(小型タブレット)です。おやつ感覚でそのまま食べる犬も多いですが、食感の好みは個体によって分かれます。
3. アレルギー配慮:
ネクスガードが大豆由来の植物性タンパク質をベースにしているのに対し、シンパリカは豚由来のフレーバーを使用しています。牛肉や鶏肉に食物アレルギーがある犬でも使いやすい設計です。